オーダースーツ

ハット・帽子の種類

ハット

山部分(クラウン)とつば(ブリム)からなる帽子をこの名で呼び、キャップと区別する。ソフトハット、ダービーハットなど種類が多いが、クラウンの下部に見られる帯状のものはハットバンド※と呼ぶ。

シルクハット

礼装用の帽子、円筒状のクラウンを持ち、ツバが比較的狭くなっている。モーニングコート、燕尾服など最上級の礼装に用いられる。もともとは17世紀半ばに大流行した"ビーバーハット”※に源があり、激減したビーバーの毛皮のかわりに、シルク地が使われたのが、この帽子の始まりである。オペラハットなどの種類があり、欧米ではトップハット、ハイハットと呼ばれるほか、トッパーの俗称もある。

シャーロック

19世紀の後半活躍したイギリスの推理作家、サー・アーサー・コナンドイルによって誕生した名探偵「シャーロック・ホームズ」から、すぐ連想される帽子の名称。前後にひさしが付けられているのが最大の特徴である。もともと、狩猟用の帽子であり、”ディーアストーカー”が正式名称である。

ディーアストーカー

前後にひさしが付き、両側にイヤーフラップ(耳あて)がついた非常にカントリーライクな帽子、耳あての先端にリボンがあり、普通はこれを頭の上で結んでかぶられる。素材はガンクラブチェック※などのツイードの場合が多い。語源は「鹿狩りの勢子」が用いたところからきている。「鹿打帽・鹿狩帽」の日本名があるが、シャーロックとしても有名である。

ストロー・ハット

麦わらで作られた帽子の総称。 有名なものではココナッツストロー、レグホン、それにボーターがある。

パナマ

ストローハット(麦ワラ帽子)の1種。 もともとはエクアドル、コロンビアなど中南米産のやし類の繊維から編まれた日除け帽のことで、出荷港パナマからこの名称がある。オプティモというクラウンの前後にかけて峰のある帽子も、この一種である。

スナップ・ブリム・ハット

ソフトハットのアメリカでの俗称。 ブリム(つば)の縁が弾力性に富み、上げ下げが簡単なところから呼ばれる。

ソフトハット

ソフト・フエルトハットの略称。 中折れ帽のことで、もっとも一般的なビジネスウエア向きの帽子である。柔らかなフエルト※で作られているため、形が自由に変えられるのが特徴。イギリスではホンブルグ、アメリカではスナップブリムハットと呼ばれることが多い。

センター・クリース

ソフトハットの1種で、クラウンの中央に折り目(クリース)が入ったもの。「中折れ帽」という。

チロリアン・ハット

チロル地方で多く用いられた、軽く柔らかいフェルト製の帽子。クラウンの頂上が小さくなり、ツバは狭めで前が下がり、後ろがあがっている。リボンのかわりに飾り紐をつけ、鳥の羽を飾ることもある。登山などのスポーツに使うほか、スポーティな服装にもよく合う。

カウボーイ・ハット

アメリカ西部のカウボーイが愛用する帽子。 ツバが広く、クラウン※(山)のてっぺんに折り目がつけられたもの。テンガロンハットともいい”トールテキサン”(背の高いテキサス人)の象徴とされている他に、”ウエスタンハット”の通称もある。

ガウチョハット

南アメリカのパンパス(草原地帯)に住むスペイン人とインディアンの混血のカウボーイを”ガウチョ”といい、彼らのかぶっている帽子を”ガウチョハット”と呼ぶ。テンガロンハット※とソンブレロを一緒にしたような形をしている。南アメリカの中でも特にアルゼンチンのそれをさしている。

ソンブレロ

ラテンアメリカ諸国、主にメキシコでかぶられることの多い、クラウンが高く、極端にツバ※の広い帽子のこと。麦わら、またはフェルトで作られ、メキシコ的な装飾がほどこされることもある。中南米諸国の男性には不可欠といえるほどの一般性をもっている。特に、メキシコのそれをチャロ、アルゼンチンのそれをガウチョ、チリのそれをウワソスと呼んでいる。

ダービーハット

山高帽のこと。 フェルトで作られ、丸型のクラウンが特徴。イギリスでは俗に”ボウラー”と呼ぶ。まあ、"ビリーコック”の名称もある。

ボーラー

「山高帽子」のこと。 ダービーハットの別称。堅いフエルト製で、イギリスの紳士の代名詞ともなっているもの。

テレスコープ

テレスコープ(望遠鏡)のレンズ部分に見られるような、平らでふちを丸くくぼませたクラウンを特徴とする帽子のこと。この形をテレスコープクラウンと呼ぶ。

バケットハット

テレスコープ型の帽子の1種で、バケツの形に似ている。撥水(水をはじく)加工のコットン地などででき、スポーツまたはスペクテーター用にかぶるもの。

トーヨーハット

ペーパータイプの素材で作られたサマーハットの1種。 あたかもパナマをかぶっているような効果がある。

トレモントハット

テーラード型のクラウンと狭いブリムを特徴としたフェルト製の帽子。1950年代に流行したもの。

ネールハット

円筒形のクラウンだけで、てっぺんが平らになった帽子のことをいう。インドの故ネール首相が愛用していたことで有名である。

フロッピーハット

主として黒のフェルト※で作られた極端にひさしの広い帽子。 1枚のフェルト地でできているからキャップ類にもはいるものだが、形状が女性のガルボハットなどに似ていることから、この名称で呼ばれるドレッシーな要素が濃いのでよくロングルックに合わせられる。また、これの変型でひさしをうんと短くし、デニムやキャンバス地で作られたハギのあるカジュアルな帽子を、「フロッピーキャップ」と呼んで区別している。フロッピーは「ばたばたはためく」の意味がある。

ポークパイハット

クラウンの周囲をへこませた、ちょうどお菓子のポークパイに似た形のスポーツハット。

ポーター

俗に「カンカン帽」と呼ばれる帽子のこと。 てっぺんを平らにした円筒型のクラウンと水平のブリムが特徴。麦わらで作られ、夏季用のものである。

ホンブルグ・ハット

クラウンの中央にクリース(折れ目)がつき、ブリム※の縁を絹テープで飾り、全体が巻き上がった感じのドレッシーな帽子のこと。「中折れ帽」。ソフトハットのイギリスでの呼び方である。ホンブルグは西ドイツのヘッセン州フランクフルト・アム・マイン近くの帽子の名産地のことである。

レインハット

防雨用帽子。 防水加工がほどこされ、6つのハギ山としたものが多い。

サウス・ウエスター

防水地で作られ、ブリムのうしろが極端に広く下がった形をした帽子。本来、船乗り用の帽子で「しけ帽」とも呼ばれる。

ハッドバンド

スキーヤーなどのスポーツマンが耳を守るために頭に巻く、4センチ程の幅のバンドのこと。多くはニットで作られる。また、頭に巻くアクセサリーを総称することもある。ヒッピーなどのスタイル※に見られた布製、革製のものは代表的である。

ヘッドギア

帽子類の総称。 ハット、キャップ、ヘッドバンドなど。

日時: 2011年02月04日 10:56 |

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