オーダースーツ

ファッションビジネス関連の用語

ファッションビジネス

情報化社会の中でファッションの大衆化が進み、消費者の欲求が高まる現代において、家内工業的な段階にあったファッション業界を時代に沿わせるべく、高度な段階にまで推進するシステムのすべてをいう。「労働集約型から知識集約産業へ」が目下のキーワードとされている。

カタログ・セリング

カタログを見て注文し、商品を発送する販売システム。 こうした実質的な意味を離れて、現在はカタログブームを巻き起こし、カタログジョイ、カタログフリークなどの言葉を生んでいる。ともにカタログを集めて、それを眺めて楽しむ人のことである。

グループブランド

2社以上のメーカーや専門店が共同で開発した商品につけられるブランド(商標)のこと。

デザイナーズクローズ

特定のデザイナーがデザインし、またパターン(型紙)を提供し、またネーミングを提供するなどして、その名前が冠せられた衣料品の総称。海外のファションデザイナーとの提携が盛んなおり、こうした商品が大量に出回るようになった。

インベストメント・クローズ

インベストメントとは「投資・出資」「投資金・投資の目的物」という意味で、つまり投資に値する、見合うだけの価値のある衣料をさす。多少の金がかかっても長持ちし、プライドも満足させる衣料のことで、ほんもの追求時代にふさわしい用語となっている。

テーラードクロージング

背広、コート、オッドジャケット、トラウザースなど男の外衣の中でもテーラードな作りをされた服の総称。1960年中ごろからアメリカで主に用いられるようになった。「背広型衣料・重衣料」の訳となる。

ベターゾーン

プライスゾーン(価格構成)の中で、一般的な価格であるボリュームゾーンより、一段ランクアップした価格帯をいう。

マーケティング

一般に「市場戦略」と訳される。 アメリカン・マーケティング・アソシエーションの定義によれば、「商品またサービス生産者から消費者もしくは使用者にまで流通させることに関する企業活動の遂行。となる。広い概念を持つ言葉で、1960年代以降、ファッションはもとより各業界に広く取り入れられたものである。

マーチャンダイジング

商品政策または商品化計画のこと。 アメリカン・マーケティング・アソシエーションの定義によれば、「商品またサービスに関して適正な品質のものを適正な数量だけ、適正な価格で、適正な時・場所に準備する計画」となる。以上5つの条件をファイブライツの原則という。マーチャンダイザーはこれらの計画を実施する人の意味になるが、日本では単に「商品仕入れ係」をさすことが多い。

ブランド

「商標」のこと。 他の商品と区別するため、また商品に対して責任を明確にするため、すべての商品に必ず付けられるものである。ブランドのイメージでものが買われる傾向が強い現代において、重要な販売戦略の一手段となっている。

メーカーブランド

メーカー(製造業者)が所有するブランド(商標)の意味。 原糸、紡績などの一次メーカーがもつものと、既製服業者などの2次メーカーがもつものの2種類がある。また「メーカー品」といって、単に有名ブランドの商品をいう場合もある。

ナショナル・ブランド

世間によく知れ渡ったブランド(商標)のこと。 またプライベート・ブランドに対して、メーカーの所有するブランドのことをいう。

プライベートブランド

百貨店や専門店などの小売業者が、独自に開発して所有するブランド(NB)に対して用いられ、PBと略称することが多い。

オウンブランド

ブランドとは、特定の商品に付けられた「商標」のことである。これは、デパート、専門店などの小売業者が独自に持つブランドを意味する。”ストアブランド”ともいう。メーカーブランドに対比する用語。

海外ブランド

外国のデザイナーや業者と提携して、国内で売られている衣料品の俗称。提携の形にはさまざまなものがあり、技術の供与を受けるもの、デザインを引き継ぐものなどのほかにネーミングだけを借用するものもある。ライセンス契約を交わすところから「ライセンス商品、ライセンスブランド」などの言葉もある。

キャラクターブランド

特定の人物などの名称をブランドとした衣料品の総称。 多くはゴルフ、テニス、ボウリングなどのスポーツウエアに用いられ名称のイメージをうまく表現したデザインマークが付けられるため「ワンポイント商品」の俗称がある。スーツなどのデザイナーズクローズとは区分して使われる。

ブランドクローズ

一般的に有名な、よく知られたブランドをもった衣料品のこと。「ブランド買い」の言葉があるように、現代人は有名ブランドに弱くなっている傾向がある。

リテイラー

「小売り屋」の総称。 商品の生産者側(メーカー段階)からみてデパート、専門店などの小売業者をいう用語。

アダルト

「成人した」「大人の」「成長した」などの意味。 ファッション業界のターゲットは今やこれらのアダルト層、つまりヤングから上の年代層に向けられている。ヤング中心のファッションから大人中心のそれへ、というわけである。MFUが1971年度のファッションテーマに「ユースフル・アダルト」を提唱してから、急速に一般化した。「若き精神の大人」と訳されるように年齢的なセグメント(分類の仕方)ではなく「落ち着いて、良識ある」「ゆとりある風格」といったイメージ的なそれを表現している。

ニューアダルト

新しい価値観をもつ30歳前後の男性顧客層に対して名づけられたマーケティング用語。戦後教育をうけ、20歳前後にヤングマンファッションの洗礼をうけるなど、それまでのアダルト(大人)とはきわめて異質な特性を備えていることから注目されている。

ニューサーティー

新しき30代、戦後のベビーブーム期に生まれた、現在30代前半の人たち(とりわけ男性)を呼ぶ新用語。’80年代のライフスタイルをリードする層として、いま各方面から注目されている。

ニューファミリー

これまでの家族の概念とはまったく異なる価値観をもつ新しい家族形態、またそうした現代の現象をも総括する考え方、第二次世界大戦の前後に生まれた若い親同士と子供が一人か二人という家族が典型的な例である。特徴は音楽やファッションが生活に溶け込んでいて、モビリティ能力が活発であり、夫婦間や親子間の関係が恋人的、友達的なものであり、外国的な生活を好み、生活行為の中心が家族におかれる、というところである。別に年齢的な区分や服装による分け方があるわけではなく、そのような特徴があればニューファミリーと呼ばれるように、非常に感覚的な区分がなされる。ニューファミリーマーケットという用語もあらわれて、ファッション業界が目下の最大のターゲットとする顧客層でもある。

ニューヤング

昭和30年代とりわけ35年以降に生まれた若い人たちという用語。これまでとはまったく異なる価値観をもつということから注目される存在となっている。

アパレル

衣服(ウエア)の古語、雅語。 服装、装いを広く意味する言葉だが、近頃では”服飾産業”の名前に変わって”アパレル産業””アパレル企業”というように使われることが多い。似たような言葉にガーメントがあげられる。

ファッション・コーディネーター

ファッションを調整する人の意味。 多くはファッション企業内にあって、情報の的確な把握、商品企画の立案、販売促進の実施などについて能力を発揮する。スタイリストよりも、実際的な作業に従事することが多い

ファッション・ディレクター

ディレクターは「指導・監督者」の意味。 つまり、ファッションを指導・監督する人のことになるが、スタイリスト、ファッションコーディネーターと同義で、むしろ便宜的に使われる場合が多い。

ファッションフォーカスト

ファッション予報・予測のこと。 フォーカストは「予想・予測する」の意味。

アイテム

「個条・種目」などの意味で、ファッション用語として使う場合は特定の衣服の種類、またこれ以上細分化する必要のない最小品目について、ジーンズアイテムなどと用いる。

インターカラー

イギリス、アメリカ、フランスなど10数カ国で構成される”国際流行委員会”から発表される国際的な流行色のこと。委員会は毎年2回、パリにおいて開かれ、およそ1年半先の流行色予測の討議を行う。2日間にわたる会議の結果、決定された色を”インターカラー”とするわけである。

ウォータープルーフ

「防水」の意味。防水加工したものの総称。 加工の方法によって、「耐水」「撥水」「疎水」などの種類がある。なかでもスコッチガードは有名でこれはアメリカの3M社の特許である。

グレイド

「等級・階級」などの意味だが、”グレイドオブメンズクロージング”と用いて、アメリカにおける紳士既製服の縫製などのランクを表す。数字であらわし、ナンバー1の安物からナンバー2、4、6と数字が大きくなるほどハンドクラフトの高級品になり、ナンバー6クラスの超高級品までがある。ナンバー4が一般品である。

ゲージ

主としてニット製品に使われる用語で、綿糸の太さを表す単位のこと。単位の呼称は編み機の種類によって異なる。一般のセーター類は、1インチ(=2.54cm)間の針数であらわされる。5本あれば5ゲージである。ストッキングなどフルファッション編機で作られるものは1.5インチの間の針数による。スーツ、コートなどラッセル編機を用いる場合は、2インチ間と1インチ間の両方がある。「G」の記号であらわされ、日本では俗に「本」で呼ばれる。7本といえば7ゲージのことである。数が大きくなるほど編糸は細くなる。コースゲージ(荒いもの)からファインゲージ、またはハイゲージ(細いもの)、へと変化に富んでいる。

スタイリスト

ファッション企業内にいて、次シーズンの色柄・スタイルの傾向などを正確に予測し企画が立てられるプロフェッショナルのことをいう。この意味ではファッションコーディネーター、ファッションディレクターに似ている。日本では主に雑誌、広告関係の写真撮影などに必要な小道具集め、場所設定の役目を果たす人々について呼ばれることが多い。おしゃれな人間についてもこう呼ぶことがあるが、これは非常に日本的な言葉の用い方である。

ビスポーク

レディメイドに対して使われる言葉で、「注文服」または「注文服店」のこと。”ビスポークテーラー”と使う場合もある。カスタムテーラー。

イージーオーダー

すでに決められたパターン(型紙)が用意され、注文主のサイズ、デザインの好みにあてはめて作られる背広の仕立て方。注文服※と既製服の中間に位置する存在といえるが、既製服のニュアンスのほうに近い。最近はコンピュータなどの技術が導入され、面目を一新している感もある。”イージーオーダー”は和製英語。

カスタムメード

「注文仕立て」の意味で、各人の寸法を測って特別に作られた服、また靴に使う言葉。「注文服・注文靴」の総称である。注文服については別にカスタムテーラードの用語もある。

カスタムテーラー

「注文紳士服店」のこと。 カスタムは「特別の」、テーラーが「仕立て」を意味している。ビスポークテーラー。

テーラー

「布地を裁断し、縫い、コート、スーツなどの服を仕立てる人」の定義がなされる。一般に男ものの洋服屋、仕立て屋、裁縫師を意味する。テーラードになると「男もの仕立ての」の意味になり、「女もの仕立ての」のドレスメーカード、ドレスメーキングに対する用語となる。

タイユール

フランス語でいうテーラーのこと。

オートクチュール

高級洋装店のこと。 特にフランスにおける一流デザイナーの高級注文婦人服を意味する。ポールポワレ、キャロ姉妹、マドレーヌヴィオネ、ガブリエルシャネル、エルザスキャバレリなどが活躍した’10、’20、’30年代からクリスチャンディオール、ピエールカルダン、イブサンローランなどの’40、’50年代までは、貴族、上流階級を客として栄えたが、現在ではむしろプレタポルテに進出するデザイナーが多く、往年の名声はすたれる傾向にある。しかし、春・秋の2シーズンに発表されるコレクションは、世界のモードに大きな影響を与えている。また、ブティックはそもそもオートクチュールの出店(サロン、ハウス)を意味していたものである。

クチュール

服飾界での創り手側の総称。クーチュリェ(男性のドレス・デザイナー、ドレスメーカー)、クーチュリェール(女性のドレス・デザイナー、ドレスメーカー)、店、オートクリチュールやプレタポルテのデザイナーのすべてを含む広い意味がある。

プレタポルテ

「高級既製服」を意味するフランス語。 言葉だけの訳では英語の”レディツウウエア”と同じで「既に着るために作られた」のことだが、フランスの既製服であるところからそのイメージ、品質が高いとして「高級既製服」をさしている。男、女ともに使う。なお、パリで年間2シーズン発表される「パリ・プレタポルテコレクション」は日本人デザイナーの活躍とともに世界中の既製服関係者に大きな影響を与えている。現在ではオートクチュールのそれよりも強い力を持つといわれる。

ディシナトゥール

オートクチュールのデザイナーの下にいて、そのアシスタント的な立場にあるとされる。

バイセンテニアル

「200年目の・200年祭の」という意味。 ことに1976年がアメリカ建国200年祭にあたるため、にわかに流行語となった。

パンツショップ

ジーンズを中心とした小型専門店の総称。 ジーパン屋がファッション的に拡大されて生まれた用語である。最初はパンツオンリーで構成されていたが、現在ではパンツ類にプットトゥギャザーさせた関連商品を含めた衣料品で構成されている。ジーンズショップもこれに含まれる。ボトム※ショップともいう。

ビッグ・ディテール

服の細かい部分を大きくデザイン化したもの。 ワイドラペルの登場にともなって、関連するポケットフラップの幅やスラックスの折り返し幅を広くしたり、ボタンを大型化したことから生まれた用語。ワイドディテールともいう。

ブティック

もともと、フランスにおけるオートクチュールの出店、ショウルーム、また単にフランス語で「小さな店」のことを意味するが、現在では特に高級品、ファッション製の強い商品を扱う小型専門店のことをさしている。一般の小売店と区別して使われることが多く、日本及びアメリカでの特異な現象といえる。扱う品も衣料だけに限らず、アクセサリー、女性下着はもちろん、キャンディ、パン、チョコレートなど食品関係でファッショナブルな感じの店を"ブティック”と呼ぶ傾向さえ見える。

ホールセール

「卸し、卸売り」のことで、ホールセーラーは「卸売り業者」ということになる。リテイラーに対して用いる。

ボルサリーノ

イタリアの有名な帽子会社の名称。 ちなみにアランドロン主演で人気を呼んだ映画「ボルサリーノ」「ボルサリーノ2」のタイトルは、この会社の商標をロゴタイプ(字体)ごとそっくりいただいたものである。

ユースフルアダルト

ユースフルは「若々しい」アダルトは「成人」「大人」の意味である。1971年のMFUのファッションテーマであると共にこれからの消費者像をかなり的確に捉えた言葉でもある。アダルト

ライフスタイル

生活の仕方・形態。ニューライフスタイルの用語があるように、これからの快適な生活を示唆するときに用いられる機会の多い言葉であり、そこには購買者をこれまでのように社会的属性でセグメントするのでなく、生活形態、つまり、ライフスタイルでセグメントしようとする傾向が見られることになる。

オーダースーツ Pitty Savile Row
http://www.order-suits.com/

日時: 2011年02月05日 14:12 |

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