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コットン・綿織物の種類
コットン・綿織物の種類
チノ
厚手の綾織りコットン地の1種。もともと第一次大戦中のアメリカ陸軍で使い始めた。カーキ、生成り、白などの色が多く、スラックス、ことにカジュアルなそれに使われることが多い。”チノーズ”は、この生地を使って作られたスラックスのこと。”チノクロース”の名称もある。ダンガリー
厚手の綾織りコットン地。 デニムの薄手版としてよくジーンズに使われるが、デニムの織りがタテに染糸、ヨコに晒(さらし)糸を使った綾織りであるのに対し、これはタテに晒糸、ヨコに染糸を使っている。もともとインドのポンペイで織られ、18世紀には水夫の船上服として用いられたものである。語源はヒンズー語のdungriから。デニム
厚手の綾織りコットン地の1種。 ジーンズの素材としておなじみである。この名称はサージドニーム(フランスのニーム地方産の綿サージの意味)の下半分がつまって生まれたもの。"ジーン"と同義で、これをパンツにした場合、ジーンズと呼ぶ。デニムルックといえば、ジーンズを中心にした服装を意味する。エジプシャン・コットン
上質のコットン地で、一般にエジプト綿と呼ばれるもの。 もともとエジプトで栽培された綿の実から作られていたことから、この名がある。同質のものにアメリカシーアイランドがある。ブロードクロス
組織が密でかっちりして柔らかな、光沢を特徴とした平織りコットン地。ポプリンと同義。多くはシャツ地に使用される。また、まったく別の意味で広幅のラシャ地に対してブロードクロスと呼ぶ場合もある。ローン
非常に薄く、目のつんだ綿織物の一種。 透けて見えることが特徴で、ドレッシーなシャツなどに使われる。北フランスのリネン産地、ローンで初めて作られたものである。ドビークロス
地紋柄のある綿布のこと。 ブロードクロス、オックスフォードと共に、ドレスシャツ用に使われるが、これに比較して張りが足りない。キャラコ
平織りコットン地の1種。 日本の金巾(かなきん)の俗称である。カリコ、キャリコと呼び、本来インドのカリカットなどから輸入される綿織物の総称であった。アメリカではモスリンよりラフな感じのプリントしたコットン地をこの名で呼んでいる。キャンバス
帆布などに用いられる組織の密な厚手平織り地、コットン、リネン、合繊繊維などから作られる。俗に「ズック」と呼ばれるのはこれであり、キャンバスの別称”ダック”がなまったもの。キャンブリック
リネンに似せるため、生地の片面をカレンダー加工(つや出し)した、ち密なコットン地。また上質のリネンのこともいう。シャツ、ハンカチーフなどに用いる。ギンガム
多くは格子柄であらわされる平織りの綿布のこと。 ギンガムチェックとして有名で、夏のジャケット、スポーツシャツによく使われる。コットン・コード
木綿の細い畝織り地のこと。 木綿のコードレーンのことであり、サマースーツ、ジャケットなどカジュアルな衣料に使われる。コットン・スエード
木綿地の表面をケバだてて、スエードのような感じに仕上げられた生地のこと。ランチコートなどによく見られる。コットン・デニム
ジーンズに代表される、綾織りの厚手で丈夫な綿布のこと。単にデニムともいう。コットン・カバート
ウィップコードをコットンで仕上げたもの。シャンブレイ
平織り綿布の1種。 タテヨコに色糸を使い分け、見る角度によってどちらかが強く見える性質を持つ生地である。この効果をイリデッセント、玉虫調と呼ぶことがある。バティスト
薄手の平織りコットン地のひとつ。 高級なドレスシャツの生地として用いられる。もともとフランスのリネン業者、ジャン・バプティが最初に織り出したことからこの名称がある。モスリン
欧米では下着やシャツ向きの平織り綿織物を総称的に用いる言葉。日本では、かつてメリンスなどと呼ばれた柔らか薄地織物をいう。オーガンジー
細い番手(糸の太さを表示する方式のひとつ)の木綿糸、ナイロン糸などで織られた平織り地。やや堅く張りがあって、半透明の感じのごく薄地になっている。メンズ素材としては、シースルールックのシャツなどに用いられる。エターミン
旗や腰布に使う、薄い平織りコットン地。 この粗末な素材にプリントをのせて「プリントエターミン」と呼び、ファッション素材として扱うことがある。コットンスーツ・ジャケット
日時: 2011年02月01日 10:08 | パーマリンク
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