オーダースーツ

洋服に使われる織物

クロス

「服地、反物、布片、ラシャ」などをいう。 複数でclothsになると布片の意味では”クロッシス、クロージズ”といい布の数種類の意味では”クローシス、クロージズ、クラッシス”となる。また、clothesは「服・着物」などの意味であり、アメリカで多く使われている。イギリスではクロージングという言葉はあまり使われず、”クロージズclothes”がもっぱら先行している。

フエルト

羊毛などを熱で圧縮加工(縮絨)して作った不織布のこと。 スカートなどに用いられるほか男性用としては主に帽子の素材とされている。

メルトン

肉厚のケバ立った紡毛地。 平織りの生地をフェルト状に仕上げたもので、防寒用のコートやブレザーに用いられる。

ニット

一般にウォーブン(織り)に対して「編み」をいう。 つまり編み物の総称を意味する。ニットウエアは編んで作られたもののすべてをいう。ニットは手編み(ハンドニット)と機械編み(マシーンニット)に大別され、組織はヨコ編みとタテ編み(ワープニットの項参照)に分けられる。

アストラカン

巻毛状の毛玉をもった表面の、厚手の織物またはニットのこと。もとはソ連のアストラカン地方で産出する羊の毛皮のことであった。現在ではこれに似たものを含めて総称している。主に防寒用コート地として使われる。サーキュラー・ニット 丸編みジャージーの1種。 ものの形にあてはめて編まれるので縫い目がなく、シームレスニットとも呼ばれる。サーキュラーは円形の意味。ソックスなどに使われる。またこうした素材をチュブラーファブリックと総称する。

サテン

絹または合成繊維を原料とする繻子織物。華麗な光沢が特徴で、ネクタイなどのほかフォーマルウエアの衿、カマーバンドとして用いられる。綿を原料としたものはサティーンと呼んで区別する。

メリヤス

ループ組織に編まれたニットの総称で、下着などのもっとも一般的な編み方をいう。もともと、ニットと同じ意味でニットウエアはメリヤス衣料、ニットグッズはメリヤス類と訳すことができる。語源はスペイン語のメディアス、ポルトガル語のメイアスであり、ともに靴下を意味する。日本語で「莫大小」と古くからいうのは「大きくも小さくも伸び縮みする」といった意味から来ている。むずかしくいえば「大小と莫(な)くあう」ということになる。莫大小と書いて、「ニット」のルビをふる場合もある。

ジャージー

メリヤス編みの素材の総称。 メリヤス地風の毛織服地のことをいうときもある。また、ラグビー選手のユニフォームもこの名称で呼ぶ。

サンクロス

玉虫クレバと呼ばれる独特の光沢を持つ綾織り、または小柄織りの生地。経糸に梳毛糸、緯糸に色綿、色毛を使って玉虫調に仕上げているのが特徴。

アドミラルティ・クロース

アメリカ海軍用として使われるメルトン地。 アドミラルティは「海軍本部」の意味である。

カシミア

インドカシミール地方産の山羊毛またはこれを原料とした織物のこと。しかし現在ではカシミアのように柔らかいウールで織られた生地のこともこの名称で呼んでいる。綾織で美しく柔らかなタッチが特徴となっている。カシミア地。

ビキューナ

南米、ペルーやボリビアの高地に棲息する山羊に似た野生の動物、ビキューナの毛から作られる織物。ビキューナ自体、数が少なく養殖できないし、また山岳地帯をすばやく逃げ回るので傷をつけずに捕らえることが非常に難しい。こんな理由から世界最高の生地だといえる。手触りが非常に柔らかいのが特徴。メルトン仕上げをほどこして高級オーバー地にする。なお、この生地はスコットランドのジェイムズジョンストン社のものが世界最高とされている。

チンチラ・クロス

チンチラはアンデス山中に住むリスの1種で、その皮は青灰色の美しいものである。これを真似た長いケバを特徴とする厚手のコート地をいう。

アルパカ

南米ペルー産の山羊の1種、アルパカまたはラマ(リャマ)の毛を原料とする光沢のあるすべりの良い薄手生地。高級裏地として多く用いられる。

アンゴラ

アンゴラ山羊やアンゴラうさぎからとれる毛で作られる。 それだけでまた混紡して用いられ、ごく柔らかでなめらかなタッチが特徴の素材である。原産地トルコの首都の名からこの名称がある。

キャメル

らくだの柔らかな毛を混ぜて織られた生地のこと。 また、これに似た外観をもつものもキャメルと呼ばれる。ポロコートはこれで作られたものが本格的。正しくは”キャメルスヘアークロス”といい、暖かくて軽い厚手コート地のことをさす。

クレバネット

目のつんだやや厚手の綾織り地。 もともとは”クレバネット・プルーフ”という防水加工された生地のことであったが、転じてレインコート用のギャバジンをこう呼ぶようになった。したがって主としてコート地に使われる。

コーティング

コートを作るのに適した素材の総称。 -ingを使ってもコートを作る作業ではないことに注意。

コーテッド・ファブリック

塗られた素材の総称。 防水の意味から塗られるもの。またウエットルックなどのファッション的な意味からわざと光沢を持たせることもある。ナイロン・コーティング・ジャンパーといった使い方がされる。

シーチング

本来はシーツ用の生地という意味でこの名がある。 現在は立体裁断などに用いられる。粗末なさらし綿布のことをさし、これでごくカジュアルなシャツ、パンツなどが作られる。また、立体裁断で、実際の作業にかかる前に型紙どおりのものを、これで作ることもいう。

シャーティング

シャツを作るのに適した素材の総称。 シャツの概念がいささか広くなり、使われる素材も増えてきているが、一般的にシャツ生地として使われるものをいう。

チェックバック

リバーシブルコートなどにみられる両面仕上げの生地で、裏が格子柄になっているものの総称。

バックチェック

裏地にタータンチェックなどがある生地の総称。 正確にはバックチェックドクロスである。コート地によく見るもの。

テリークロス

パイル織物の一種で、俗にいう「タオル地」のこと。 ビーチウエアやカジュアルなニットウエアに用いる

パイル

毛羽(ケバ)を特徴とした織物。 例としてはベルベットやタオルなどがある。多くは毛足をカットして用いられるが、そうしないものはアンカット・パイル・ファブリックと呼ばれる。

ブークレ

撚糸の1種で、糸にわな飾りをつけたもの。 フランス語で「巻き毛の、ちぢれ毛の」を意味する。こうした糸を使って縞柄としたものを”ブークレストライプ”という。

ループヤーン

表面にループ(輪)をもたせた変わり糸のこと。

ブッチャー・リネン

リネンの1種で、肉屋のエプロンなどに使う漂白した平織り地をいう。ブッチャーは「肉屋、屠殺者」の意味。

フリース

一般に「羊毛」を意味する。

ヘザー・ミクスチュア

へザーとはスコットランドの高原に咲く「ヒース植物」のこと。 これを連想させる感じをもったミックス調の生地をいう。グリーン、ブラウン、ベージュなどを主体にしたツイード、セーター地に見ることができる。

ラミー

ラミー(芋麻繊維)のさらし糸を原料とした平織物。 スポーツウエア、ハンカチーフに用いる。

ボイル

細い糸で織られた平織りの薄地織物。 目が荒く透き通った感じが特徴で、これでシャツを仕立てるとシースルー効果が抜群である。

ウーリーナイロン

ナイロン繊維に人工的なカールを加え、熱セットでカールを固定させウールに似た風合いを出した素材のこと。アンダーウエア、靴下などによく使われる。ウレタンフォーム 合成繊維の1種であるポリウレタンを泡状に形成した綿状のもの。弾力性、保温性に富み、背広の芯地、コートの裏地などに使われる。コアスパンヤーン ストレッチファブリック(伸縮性のある素材でレインコート地などに使われる)に用いる紡績糸の1種。最近ではジーンズにも使われて注目されている。アップホルスタリー アップホルスタリーとは「室内装飾品」のこと。 ベッドカバー、椅子カバー、カーテン地、ソファー地などを衣料材料として使う場合に用いる。インテリア素材と呼ばれることもある。最近のビッグルックの影響から再び見直されている。フランスでは特に”ウース”の名前で呼ばれている。

モケット

椅子カバーや電車のシートカバーなどに使われる、ケバの長いパイル織物。強い光沢があるのが特徴。アップホルスタリーマテリアルの1種で、最近ではコート、ジャケット、パンタロンなどにファッション素材として用いられることがある。

トリコット

フランス語で「トリコ」と発音し、ニット、メリヤス、ジャージーの総称である。しかし、一般にメリヤス、またはメリヤスに似た、伸縮性のある織りの形をいう。

日時: 2011年02月01日 09:12 |

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